「 1台目BFO修理 」
現在、スカイセンサー5800( ICF-5800 )1台目を外観も機能もベスト版にすべく、レストア中です。
トランジスタ”2SC710”を”2SC1675L”に全て交換したので、若松通商から電解コンデンサが到着するまでにと、発振していないBFOの修理に取り掛かりました。
BFOの回路図は下のとおりです。

BFOスイッチがONすると、2SC633Aのベースが0.7Vになるはずが、2.32Vにもなっています。
【原因の可能性】
・トランジスタの不良
・発振用のスチロールコンデンサC85の不良
・カーボン抵抗R69の不良
・スイッチS1-10の接点不良
など、時代ものなので、部品の不良を最初に疑うのは普通ですね。
トランジスタは、2SC1815GRに交換しましたが、変わらず。 カーボン抵抗を金皮に交換しましたが、変わらず。 スチコンの容量変化なし。
パターンを追っかけて、発見したのは、

黄色矢印の先の部分が短絡していました。 上の方にひょりょひょろ伸びている配線パターンがBFO回路の抵抗R67に辿りつきます。 この短絡は、昔からのもののようで、いつ短絡したかはわかりませんが、はんだ付けをし直して、カッターで境界部分を削りました。
この修理でBFO復活です。 綺麗な発振波形が現れました。

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トランジスタ”2SC710”を”2SC1675L”に全て交換したので、若松通商から電解コンデンサが到着するまでにと、発振していないBFOの修理に取り掛かりました。
BFOの回路図は下のとおりです。

BFOスイッチがONすると、2SC633Aのベースが0.7Vになるはずが、2.32Vにもなっています。
【原因の可能性】
・トランジスタの不良
・発振用のスチロールコンデンサC85の不良
・カーボン抵抗R69の不良
・スイッチS1-10の接点不良
など、時代ものなので、部品の不良を最初に疑うのは普通ですね。
トランジスタは、2SC1815GRに交換しましたが、変わらず。 カーボン抵抗を金皮に交換しましたが、変わらず。 スチコンの容量変化なし。
パターンを追っかけて、発見したのは、

黄色矢印の先の部分が短絡していました。 上の方にひょりょひょろ伸びている配線パターンがBFO回路の抵抗R67に辿りつきます。 この短絡は、昔からのもののようで、いつ短絡したかはわかりませんが、はんだ付けをし直して、カッターで境界部分を削りました。
この修理でBFO復活です。 綺麗な発振波形が現れました。

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「 1台目TR交換 」
「 ダイヤルフィルムの分離 」

部品取り用(ドナーとして)2台目のICF-5800(写真右)を購入しましたが、調整していると、2台目の方が感度が良いことがわかりました。 そこで、1台目を分解して、部品交換、トラッキング等の調整を行うことにしました。
『ICF-5800 分解マニュアル』とサービスマニュアルに従って、ケースとシャーシから基板を分離して、動作するように配線をし直しました。
この状態でも、ちゃんと動いています。


ここに至る過程で苦労した点を一つ。
『ICF-5800 分解マニュアル』の、ダイヤルフィルムの取り外しの説明書きが理解できず、分解に時間が掛かってしまいました。
分解しようとすると、たぶん、同じように悩まれる人がいると思いますので、参考までに書いておきます。
『ICF-5800 分解マニュアル』には、

とあるのですが、この(1)の爪がどの部分なのかが理解できない! サービスマニュアルには、”ドライバーで爪を軽く押す”としかかいていない。

指向錯誤の末に解ったのは、左図の赤●部分(これが爪)を上から軽く押すということだったのです。
ここを上から軽く押すんですよ! わかりますか!


(1)爪をマイナスドライバーで真上から軽く押しながら、
(2)フィルムを”緑矢印”の方向に動かすと、フィルムが巻き取られて、外れます。

ダイヤルフィルムを外したあとは、こんな状態です。
スッキリしました!
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「 BFO調整 」
「ICF-5800のBFOが動いていないのでは?」と思い、最悪、トランジスタ(2SC633A)の交換を覚悟して、まずは発振しているかどうかの確認をしました。
BFO発振トランジスタは、パターン右のQ12(2SC633A)で、信号を確認するのは、左上の0.01μFのところです。

実際には、パターンにジャンパー線をはんだ付けして、取り出しました。

「おっ!」綺麗な正弦波信号が出ているじゃないですか!

しかし、周波数カウンターで周波数を測ってみると、10kHzほど上の470kHzあたりで発振していることがわかりました。
これでは、どんなに頑張っても、BFO機能は使えません。
これを455kHz近くに調整してあげれば良いわけです。
周波数カウンターを接続したまま、中波のNHK第二ラジオ(東京では、693kHz)にぴったり合わせてから、写真下の赤いコイルのコアを調整ドライバーで動かし、発振ビート音が低音のうなり音になるように調整すればOKです。 サービスマニュアルでは、SSGの610kHz無変調キャリアを使うように書かれているのですが、これでも十分調整ができます。

調整後の発振周波数は、455.6kHzになりました。

調整はこれでいいのですが、実際にSSBやCWの電波を受信するのは大変です。なかなか見つけるのが難しいのですが、夜間になると、7MHzのアマチュアバンドが良く入感するので、これを利用します。
【ひとこと】
スカイセンサーのレストアのサイトはたくさんあるのですが、今回のBFO調整のようにオシロスコープや周波数カウンタを使っている人は少ないように思います。 最低限のレストアをするにしても、以下の機材は用意したいものです。
・オシロスコープ / テスター / 周波数カウンタ / テストオッシレーター(400kHz~30MHz)
・はんだごて等の工具 / 線材 e.t.c.
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BFO発振トランジスタは、パターン右のQ12(2SC633A)で、信号を確認するのは、左上の0.01μFのところです。

実際には、パターンにジャンパー線をはんだ付けして、取り出しました。

「おっ!」綺麗な正弦波信号が出ているじゃないですか!

しかし、周波数カウンターで周波数を測ってみると、10kHzほど上の470kHzあたりで発振していることがわかりました。
これでは、どんなに頑張っても、BFO機能は使えません。
これを455kHz近くに調整してあげれば良いわけです。
周波数カウンターを接続したまま、中波のNHK第二ラジオ(東京では、693kHz)にぴったり合わせてから、写真下の赤いコイルのコアを調整ドライバーで動かし、発振ビート音が低音のうなり音になるように調整すればOKです。 サービスマニュアルでは、SSGの610kHz無変調キャリアを使うように書かれているのですが、これでも十分調整ができます。

調整後の発振周波数は、455.6kHzになりました。

調整はこれでいいのですが、実際にSSBやCWの電波を受信するのは大変です。なかなか見つけるのが難しいのですが、夜間になると、7MHzのアマチュアバンドが良く入感するので、これを利用します。
【ひとこと】
スカイセンサーのレストアのサイトはたくさんあるのですが、今回のBFO調整のようにオシロスコープや周波数カウンタを使っている人は少ないように思います。 最低限のレストアをするにしても、以下の機材は用意したいものです。
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「 電池BOXのサビ取り 」
スカイセンサー5800(ICF-5800)の電池BOX金具のサビが酷いので、清掃しました。
サビ取りには、トイレ洗剤(酸性)が良いようなので、100均で売ってるサンポール似(塩酸9.5%で同じ)の”ナイス”で試してみました。

電池の液漏れで錆びた金具に15分ほど漬け込んだ後、アルカリのセスキ炭酸ソーダで中和、水洗いします。

綺麗になったものもありますし、写真のように錆が取りきれないものもあります。
錆が取りきれないものについては、メッキを削り取って、再メッキすると良いようです。(OMさんのアドバイス)

洗浄前、洗浄後の写真をアップしておきます。

↓


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サビ取りには、トイレ洗剤(酸性)が良いようなので、100均で売ってるサンポール似(塩酸9.5%で同じ)の”ナイス”で試してみました。

電池の液漏れで錆びた金具に15分ほど漬け込んだ後、アルカリのセスキ炭酸ソーダで中和、水洗いします。

綺麗になったものもありますし、写真のように錆が取りきれないものもあります。
錆が取りきれないものについては、メッキを削り取って、再メッキすると良いようです。(OMさんのアドバイス)

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「 ICF-5800レストア 」
「 リターンロスブリッジ製作 」
FRMSのSWR測定モードを使うと、0~20MHzの範囲(測定範囲可変)でSWRを測定できるので、リターンロスブリッジを製作しました。
アルミダイキャストボックスを初めて使いましたが、加工しやすくてバリもほとんどでないのでFBです。
市販のアンテナアナライザにかなわないかもしれませんが、こういうのも自作の楽しみです。

ブリッジの標準抵抗には、SANWA supply社の10BASE2用終端抵抗(50Ω)AD2-TM-PKを使いました。
AMAZONで535円は安い。 ローバンドのQRP機ダミーにちょうどいいですね。

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